「えっ、帯状疱疹?」                

  数日前からの腹部の鈍痛が時にきりきりと痛むようになり、土日も収まらないので、7月12日(月)朝住友病院内科の初診を申し込む。一方同じ頃からの左腰周辺の汗疹がかなりひどくなったので、ついでにと思って皮膚科に行くと、そちらは直ぐ診てくれて、診断は聞いた事もない「帯状疱疹!」。「小さい頃の水ぼうそうのウィルスが今になって暴れ出して来たのです。塗り薬と飲み薬を出しておきます。明後日もう一度見せに来てください。」との事。続いて内科に行くと、「帯状疱疹だって?」と先生に言われる。この新病院はカルテへの書き込みは残っているものの、それ以外は全てコンピュータ管理なので、過去の診断結果・検査結果は直ぐに先生のパソコンに出て来るわけだ。それはそうとして内科では二日後に腹部超音波検査をする事になった。
  さて、図書館で調べてみると要点は以下のようだ。「水ぼうそうは[水痘・帯状疱疹ウィルス]に感染することで発症し、15歳までに95%の人が罹る。その時ウィルスは増殖しながら血液に乗って全身に広がり、身体の表面に達して発疹が現れる。最終的に直った後は、このウィルスは神経節という神経の根元まで移動し一生潜伏して居据わり続ける。加齢・ストレスなどを誘因としてこのウィルスが再活生化すると、今度は神経の根元から末端に向かって増殖し、しかも神経を壊しながら移動する。やがて身体の表面近く神経の末端に達し、通って来た神経の分布に沿って帯状に皮疹が現れる。帯状疱疹の痛みは神経に炎症が起こっていることによる痛みである。帯状疱疹は皮膚病というよりも神経に起こる病気で、水ぼうそうに罹った人の20%に発症する。」
  皮膚科でもらった塗り薬・飲み薬を一週間続けて、腹痛の方もかなり収まって来たが、赤いぶつぶつが出来始めてから「かさぶた」となるまで約3週間、痛みの方が収まるのもその程度なのが一般的な帯状疱疹の経過のようだ。汗疹だろうなどと素人診断をしなければ、もう少し早く治療が開始出来たと少々後悔している。というのは、皮疹がきれいに治った後もしつこく痛みが続く場合もあるそうだ。これを[帯状疱疹後神経痛]というそうで神経が変性してしまったことによる痛みだそうな。そうなる確率は10%位で僅からしいのだが、なんとかそこまで行かずに全快させてもらいたいものだ。
  それにしても今回はいろいろの方に失礼をしてしまった。裁判官を退官して法政大学教授になつたK君の激励会を直前で欠席とせざるを得なかったし、前々から予定していた関西在住の高校の友人3人との真夏のゴルフも欠場となってしまった。67歳だし体調の維持にもう少し注意深くなくてはなるまい。