2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

青年遣唐使・井真成の墓誌  

出張での上京を利用した土曜日、猛暑ではあったが、久しぶりに上野の東京国立博物館を訪ねた。7月20日から9月11日迄開催の「特別展・遣唐使と唐の美術」が目当てだが、興味深々なのは、昨秋中国西安市で発見され、一時新聞紙上を賑わした遣唐使・井真成(セイシン…

中国に社会主義は必要だった?

「中国は社会主義で幸せになったのか」という興味をそそる書名のPHP新書新刊がある。著者は57歳の立命館大学教授で中国近現代史専門の北村稔氏。 清朝末期から始まった中国国内の政治変動を背景にどのような経緯を経て中国共産党が出現して政治権力を掌握し…

小泉政権の行方                      

大阪倶楽部の水曜定例午餐会で、毎日新聞特別顧問・政治評論家岩見隆夫氏の講演があった。演題は『小泉政権の行方』であり要旨は以下の通り。 (1) 衆議院の解散について複数の調査機関の世論調査で、解散歓迎が50%あり、小泉首相支持が解散後にいずれも数%上…

ドイツ国防軍の犯罪           

日本の戦後処理について、同じ敗戦国であるドイツとの比較がしばしば指摘される。韓国の盧武鉉大統領は「ドイツが如何に戦争の傷を癒し、克服するのに成功したか。それに引き換え、日本人は侵略戦争を正当化している」と語り、中国も日本には繰り返し「歴史…