2005-01-01から1年間の記事一覧

北海道新幹線                  

月曜日からの札幌出張なのだが、日曜朝に空路函館に入り、学生時代を入れて二度目の函館観光の後、汽車で札幌に向かう事にした。羽田7:40発、寒波が来て全国的に日本海側は大雪との予報であったが、仙台迄はほぼ晴天、その後は厚い雲の上をしばらく行き、降…

昭和20年 春と夏                    

大東亜戦争敗戦から60周年の今年もあと残すばかりとなったが、もう一度当時を思い起こすべく、中央公論新社:日本の近代6−五百旗頭真著「戦争・占領・講和」(2001)の第2章「敗戦の方法」を読み返し、新たに書店で見つけた二冊に目を通してみた。一冊は藤原書…

リチャード・クーの経済談義       

財政出動を何回やっても景気回復せず赤字だけ残るばかりで、大勢は公共投資削減の小泉改革賛成に回ったのにも拘わらず、依然として財政出動を言い続けた為、さっぱりメディアから声が掛からなくなったクー氏の講演を初めて聴講したが、得意のバランスシート不況論を展…

大峰山脈・釈迦ヶ岳           

好天が見込めそうなのと、年内にもう一山との思いもあって、前夜弁当など急遽支度をして早朝4:00いつものように家内の運転で出発、奈良県十津川村の釈迦ヶ岳を目指す。吹田IC・近畿道・美原IC・南阪奈道から一般道に出て五条市まで来てもまだ真っ暗。そこか…

九州国立博物館             

週末の長崎出張を利用して、10月16日(日)にオープンした九州国立博物館を訪ねた。H6年から文化庁内で検討が始まり、11年に基本計画が策定され、160m×80mの長方形で蒲鉾型の、サッカー場が一面すっぽり入る程の広さの建物が16年に竣工したとある。東京・京都・奈良に…

ゴムタイヤ・一本レール式路面交通システム  

新日鐵堺製鉄所内に約300mの試験線路が出来上がり、今年4月にフランスから2連接3両編成の車両が輸入され、6月から2008年3月迄、安全性評価試験が続行されるそうだが、その新交通システムについての見学会があったので参加して来た。車社会が進んだ欧米では道…

頑張れ、小惑星探査機「はやぶさ」         

小惑星イトカワへのタッチダウン(着陸・試料採取)はどうやら不成功に終わったようだが、25日以降再チャレンジとの事であり、JAXA宇宙科学研究本部・「はやぶさ」チームの活躍に声援を送っている。重量510kg・サイズ1.0m×1.6m×2.0mの探査機「はやぶさ」はM-Vロケットによって200…

小泉圧勝と自民退潮                    

選挙結果についての評論の中から二件を紹介したい。一つは大阪倶楽部午餐会での政治ジャーナリスト河崎曽一郎氏の「小泉圧勝、政局と民意」と題する講演。(1)言わば基礎票としては、自民200、公明30、民主140、社共20、その他10、残りが80で衆院定員480とな…

東京裁判法廷                     

現在防衛庁は市ヶ谷台にあって、その一角には東京裁判の法廷として使われた大講堂が保存されていて見学が可能と聞き、電話(03-3268-3111)申込で予約し、10月25日午後(13:30〜15:40)の見学ツアーに参加した。集合は市ヶ谷本村町にある防衛庁正門で、運転免許…

明石元次郎                     

書店の新刊コーナーで「明石元次郎」を見つけた。野村敏雄著・ PHP文庫最新刊・日露戦争100年・日露戦争を勝利に導いた「奇略の参謀」とあり、裏表紙に「参謀・明石元次郎の活躍がなければ、対露戦争に日本は敗れていた!? 遠き欧州の地でロシアの後方を撹乱…

森吉山(秋田旅行3)

朝食後駒ケ岳観光ホテルを7:40にスタートして北に向かう。小雨模様なので森吉山は場合によってはゴンドラで上がるだけと覚悟し、途中寄り道をしながら行く事にする。一旦田沢湖に出て、北側の湖畔を行きやがて国道105号に入る。この道は角館と奥羽本線の鷹巣…

秋田駒ケ岳(秋田旅行2)

7:00の朝食の前、田沢湖(水深424mは日本一)の湖畔を散策、数人の男性が伝説の辰子像を、駒ケ岳をバックに撮っている。山頂はガスに覆われているがまずまずの登山日和と言ってよかろう。ホテルから30分程度の田沢湖高原温泉バス停留所(標高650m)に車を置いて8…

角館・乳頭温泉(秋田旅行1)

10月8,9,10日の三連休を利用して秋田の山登りを計画した。狙いは秋田駒ケ岳と森吉山である。低気圧がやって来ているので急遽入れ替えて、第一日は小京都・角館の散策と乳頭温泉入浴とし、泊まりは田沢湖畔のプリンスホテルだ。伊丹空港から秋田空港に向かい…

改革なくして成長なし        

「経済の各種指標も好調、住金の株価も一時の40円程度から今や400円迄回復した。銀行の不良債権の強制削減・郵政民営化法案の近々の成立などの小泉竹中路線が見事に成功した結果かと思うが、公務員総人件費の削減・医療費総額急増の歯止め・年金改革などなど…

伊吹山ドライブウェイ           

僅か4日の遅い夏休みを軽井沢の山荘(山小屋?)で過ごし、最終日の11時帰路につく。台風17号が房総半島を僅かにかすめて東方海上に去り、この日は晴れつつあって佐久平は車の左手広く見渡せたものの、右手の浅間山は雲に蔽われたままだ。中央自動車に入ってい…

戦後60年を考える――団塊の世代から――            

京都大学大学院教授佐伯啓思氏の掲題の講演会を聴講した。氏は1949年生まれ、「経済学・ヨーロッパ思想史を軸に、現代社会の構造とそのイデオロギーの研究」を専門とする学者で、一番若い団塊の世代である。この年代は戦争の記憶もあり貧しさも知りながら戦…

中日工程技術研討会25周年記念祝賀会       

「日本と台湾の技術交流を目指した”中日工程技術研討会(中工会)”は1980年に始まり、毎年一回絶えることなく開催され、参加された講師人数は延べ880名にも達しました。思えば誠に感無量でございます。本研討会による日台間技術者の相互理解と友好促進の、台湾…

青年遣唐使・井真成の墓誌  

出張での上京を利用した土曜日、猛暑ではあったが、久しぶりに上野の東京国立博物館を訪ねた。7月20日から9月11日迄開催の「特別展・遣唐使と唐の美術」が目当てだが、興味深々なのは、昨秋中国西安市で発見され、一時新聞紙上を賑わした遣唐使・井真成(セイシン…

中国に社会主義は必要だった?

「中国は社会主義で幸せになったのか」という興味をそそる書名のPHP新書新刊がある。著者は57歳の立命館大学教授で中国近現代史専門の北村稔氏。 清朝末期から始まった中国国内の政治変動を背景にどのような経緯を経て中国共産党が出現して政治権力を掌握し…

小泉政権の行方                      

大阪倶楽部の水曜定例午餐会で、毎日新聞特別顧問・政治評論家岩見隆夫氏の講演があった。演題は『小泉政権の行方』であり要旨は以下の通り。 (1) 衆議院の解散について複数の調査機関の世論調査で、解散歓迎が50%あり、小泉首相支持が解散後にいずれも数%上…

ドイツ国防軍の犯罪           

日本の戦後処理について、同じ敗戦国であるドイツとの比較がしばしば指摘される。韓国の盧武鉉大統領は「ドイツが如何に戦争の傷を癒し、克服するのに成功したか。それに引き換え、日本人は侵略戦争を正当化している」と語り、中国も日本には繰り返し「歴史…

名峰・雌阿寒岳(1499mの活火山)            

土曜日9:20関空発で帯広に向かう。そこでレンタカーして北上し、帯広市内を通り抜け十勝川を渡って阿寒湖を目指す。途中、池田町のワイン工場に寄り町営レストランで昼食。町内の山野に実る山ブドウに注目し当時の町長の発想でワインの製造を試み、昭和42年…

小泉首相の靖国参拝                    

中国の呉儀副首相が小泉首相との会談を突然中止して帰国した事など日中間の摩擦について、米国大手紙ウォールストリート・ジャーナルは「小泉氏の土下座拒否」と題した社説で、中国からの靖国神社参拝中止などの対日要求を「横柄」と批判し、呉副首相の言動も中国側の圧力…

政治家よ 国を危うくするなかれ               

靖国参拝問題に対する我が国政治家の昨今の不勉強で軽薄な発言について、産経新聞論説委員長・千野境子氏が、今朝(6月10日)の一面で慨嘆している。掲題はその見出しである。氏は、1967年早稲田大学第一文学部(ロシア文学)卒業、同年産経新聞入社、各部を経て…

関東軍将兵のシベリア抑留                

大阪駅近くのジュンク堂書店の現代史コーナーに久し振りに行ってみて、めずらしい新刊書を見つけた。著者はロシア科学アカデミー東洋学研究所日本問題上級研究員・カタソノワ女史、ロシアで2003年に出版され日本では2004年10月に刊行された『関東軍兵士はなぜシベリアに抑留されたか――…

小泉政治採点                            

先日大阪倶楽部の定例午餐会で、元経企庁長官・現福山大学教授・田中秀征氏の講演を聴いたが、小泉首相とは頻繁にやりとりがあるようで、演題は「最近の政治と経済」だったのだが、実際の話は掲題であった。道路公団改革の結末がかなりいいかげんで悪評だっ…

軽井沢からの万座往復                    

この5月の連休を中軽井沢鶴溜の小山荘で過ごしましたが、好天の一日は直線距離で33km北方の万座温泉まで家内の運転でドライブして来ました。朝8:40出発、浅間山の東側を一路北上して浅間高原を越え、バラギ高原の奥にある「パルコール嬬恋(スキー)リゾートホ…

対中謝罪は不必要                    

胡錦涛政権に変わって「対日新思考外交」が打ち出されそうな気配が伝えられたのは丁度2年前だったが、その頃の産経新聞切り抜きを取り出して見てみると、その中に「ロシアのサンクトペテルブルクで開かれた日中首脳会議で、胡錦涛国家主席は小泉首相の靖国神社参拝など…

松代大本営象山地下壕                       

真田藩十万石の城下町「松代」は上信越自動車道「長野IC」の南に位置し、信州松代観光ガイドによればここの目玉は三つ、?真田邸・真田宝物観など、?佐久間象山の生地にある象山神社・象山記念館、?長野高校出身の国際アーティスト故池田満寿夫の美術館、のようであ…

日本一広大な十津川村

国道168号線を南下して奈良県南部の十津川村に入ると、まず十津川一の観光名所「谷瀬の吊り橋」のその長い事に少々驚く。川の流れからの高さは54m、長さ約300m、木の板三枚を対岸迄並べたもので、一度に20人以上は吊り橋内に入らないようにとの事。昭和29年…