角館・乳頭温泉(秋田旅行1)

10月8,9,10日の三連休を利用して秋田の山登りを計画した。狙いは秋田駒ケ岳と森吉山である。低気圧がやって来ているので急遽入れ替えて、第一日は小京都・角館の散策と乳頭温泉入浴とし、泊まりは田沢湖畔のプリンスホテルだ。伊丹空港から秋田空港に向かい、例によってレンタカーでスタートしたのが丁度11:00、降ったり止んだりの中、正午前に角館に到着。雄物川の上流・桧木内川(ヒノキナイガワ)の堤2kmにわたるソメイヨシノの桜並木と、武家屋敷に咲く樹齢300年以上の枝垂桜が、東北を代表する桜の名所として有名で観光客が押し寄せるのだが、この季節も、深い木立に覆われた武家町の400年の歴史が偲ばれて、訪れる人々が多い。町が造られた当時の元和6(1620)年には武家屋敷80戸・商家350戸と数えられ、秋田藩支藩としては最も大きな城下町を形成していたと伝えられ、町の形は大きくは変わらず、特に武家町は道路の幅から曲り角一つまでそのまま残っていると言われる。芦名氏・佐竹氏に仕えた青柳家の角館屈指の武家屋敷が1989年から「角館歴史村・青柳家」として公開されている。後日知ったのだが、この9月角館町は田沢湖町西木村と合併し仙北市角館町になった。元々仙北郡だったのが人口3万4千人の市になっただけで大した変化は無いのかも知れないが、観光の町として発展しながら、静かなたたずまいを維持して行ってもらいたいものだ。「手打ち十割」の地そば屋で昼食をとり、乳頭温泉郷へ。
国道46号を北東に行き、田沢湖の東を北上、途中で山に入って行く。水沢温泉郷・駒ケ岳登山口・田沢湖高原温泉郷を経て、15:30古くから湯治場として知られる乳頭温泉郷に着く。鶴の湯・休暇村・妙乃湯・大釜・蟹場・孫六・黒湯の7湯があり、狙いを定めて大釜温泉に入る。500円。屋内も露天もこじんまりとして、湯は乳白色。湯治場という雰囲気が十分。(写真は大釜ではなく、翌日泊った駒ヶ岳観光ホテルの露天風呂である) 来た道を戻って田沢湖畔を半周し、プリンスホテルに17:00着。夕食後早い目に就寝した為深夜に目が覚め、外を見てびっくりしたのだが、全天が瞬く星々で輝いているのだ。北斗七星だけは分かったが、それも宝塚とは全く違う大粒の星の光だ。空気の清浄度がこんなにも違うのか。ともかく明日は好天のようで、秋田駒ケ岳が楽しみである。