秋田駒ケ岳(秋田旅行2)

 
7:00の朝食の前、田沢湖(水深424mは日本一)の湖畔を散策、数人の男性が伝説の辰子像を、駒ケ岳をバックに撮っている。山頂はガスに覆われているがまずまずの登山日和と言ってよかろう。ホテルから30分程度の田沢湖高原温泉バス停留所(標高650m)に車を置いて8合目(1300m)迄バスに乗る。6月中旬から8月下旬迄は全面的にマイカー乗り入れ禁止、9・10月は土日祝のみが禁止でそれぞれ代わりに定期運行バスがある。6時から16時迄全部で16回発車するが、乗客が多い時は一回と言っても何台も出る。満員の8:15発に乗り、カーブミラーが60ヶ所もあるヘアピン道をぐんぐん上って約30分で8合目に到着。登山開始が9:05。駒ケ岳最高峰の男女岳(オナメダケ 1637m)をぐるっと半周しながら一時間強で十文字分岐(1550m)に到着。ここは男女岳と男岳(オダケ 1623m)の鞍部で阿弥陀池があり避難小屋がある。一休みしてまず男岳を往復するがいずれも行列である。頂上は360度の雄大な眺望、南方目の前に女岳(メダケ 1510m)があるが、これは1970年9月から4ヶ月ストロンボリ型噴火を続け、壮大な花火のように夜空を焦がし、流出する溶岩流は遠くから望まれたという。阿弥陀池に戻って今度は男女岳往復である。本来は火山礫地なのだが、土留用の丸太を打ち込んで整備された階段になっている。こちらも登山者の行列であり、すれ違いながらの上り下りである。帰りはもう一つの横岳(1583m)に登ってそこから8合目バス停留所に向け下山となる。バス停には大勢の下山者のバス待ち行列が出来ていたが、今日この秋田駒ケ岳に入山した人は7〜800人に及んだと推測される。ちなみに年間の登山者は4万から5万人と言われる。
 さて今日歩いた道についてガイドブックを読むと「歩き始めるとハクサンチドリ・マルバシモツケの見事な群落、ハイマツ帯に入ればイソツツジハクサンシャクナゲ阿弥陀池の手前にはニッコウキスゲや、コバイケイソウの大群落が見られる・・・・・」とある。十和田八幡平国立公園の南端に聳え、田沢湖を見下ろす秋田駒ケ岳は多彩な高山植物に彩られる花の名山だが、秋は秋で、咲き乱れた種々の高山植物の残骸を含めて全山が紅葉し、それにハイマツの緑が混じって美しい彩を見せてくれた。16:00前に駒ケ岳観光ホテルに着きゆっくりと汗を流した。