森吉山(秋田旅行3)

 朝食後駒ケ岳観光ホテルを7:40にスタートして北に向かう。小雨模様なので森吉山は場合によってはゴンドラで上がるだけと覚悟し、途中寄り道をしながら行く事にする。一旦田沢湖に出て、北側の湖畔を行きやがて国道105号に入る。この道は角館と奥羽本線鷹巣を結ぶ「秋田内陸縦貫鉄道(もちろん単線)」に殆ど並行している。ところでこの鉄道の建設の歴史を調べてみると面白い。「大正11年鷹角線として建設計画が決定され、昭和9年まず鷹巣〜米内沢間が開業したのに続き昭和38年には比立内迄の全長46kmが国鉄阿仁合線として営業を開始した。一方角館から松葉までは昭和45年に完成したものの両者はつながらないまま建設工事は中断していた。沿線8町村と県は第三セクターを設立して未開通部分の工事に取り組み、平成元年4月当初計画から半世紀以上を経て、沿線住民の念願であった鷹巣〜角館間94.2kmはついに全線開通となった」そうだ。写真の戸沢駅はその未開通だった所であり、朝晩でも一時間に1本、一日7本が通るだけである。無駄遣いの典型のような路線ではある。          
 105号を北上し荒瀬駅の近くで右折して森吉山阿仁スキー場に向かう。そこには昭和62年に完成した、全自動で大変立派なゴンドラ施設がある。山麓駅(標高537m)から往復1700円の切符を買って二人乗りのゴンドラに乗り込む。眼下はブナ林帯であり眺望は雄大、家内は何回もシャッターを押す。標高差630mを15分で一気に上って山頂駅(1,167m)に到達する。森吉山(1454m)は秋田県の中央部にあり堂々とした山容の名山であり、晴れた日なら四方の展望は実に素晴らしく、鳥海山秋田駒ケ岳岩木山八甲田山が眺望されるという。又いろいろな高山植物が咲き誇り花の百名山とも言われる。一時間半程で頂上に到達出来るのだが、ガスも深く、標高1300m程度の森吉神社迄で引き返す事にした。荒瀬駅近くに戻って又105号を北上すると阿仁前田駅に来る。ここは温泉付駅舎として有名なようで、クウィンス森吉という入浴施設がある。400円で汗を流した後、車は西に向かい五城目ICで秋田自動車道に入り、秋田空港に戻ったが、三日間の走行距離は334km、ガソリンは20.8リットル、リッター16kmだった。18:20発のJALで大阪伊丹に無事帰還した。百名山ではなかったが、比較的有名な二山が体験出来有意義な三連休だった。