2003-01-01から1年間の記事一覧

ピロリの除菌に成功                       

先日お約束した掲題の除菌の経緯をご報告しますが、その前に最小限の復習をしておきます。ヘリコバクター・ピロリ菌は胃壁の中でなく、胃の表面を覆っている粘液の中に棲みついて、胃液を切り取って栄養としています。この菌は尿素(NH2)2COを分解するウレ…

日露戦争開戦100年             

東洋の小国による戦勝は、清朝打倒を目指す孫文ら中国の革命運動などアジアの覚醒をもたらす一方、満州の権益を手にした日本が大陸へとのめり込む運命の岐路となった、と言われる日露戦争だが、今年開戦100年を迎える。この記念すべき年に、種々の切り口で議…

円高阻止のドル買いは不適切

我家で取っている日経新聞の経済教室欄に最近「日本経済と円相場」が取りあげられ、同じく産経新聞の正論欄に「円安は成長に寄与、の神話を排す」が掲載されていた。 まず円高(ドル安)になる理由だが「表向きは高成長が復活した米国経済だが、しかし世界の…

ピロリ菌に感染していたとは!             

その日(11月27日(木))、出社後会議前のトイレで便が黒色なのに首をひねり、昼食後に又コールタールのような便が出て、これはいかんと、人間ドックなどで行きつけの住友病院の消化器科に飛び込んだ。 一時間後の採血結果は「赤血球数・血色素量などが許容…

二十一世紀の日本の国家論

「あうろーら」という季刊誌の最終号(2000.7)に、坂本多加雄氏(昨年若くして死去された)の掲題の論説がある。 全く同感であり、昨今のTVによく出て来る社民党のおばさん連中に読ませたいといつも思っています。 下記はその要旨。 読売新聞のアンケート調…

近畿最高峰「八経ヶ岳」征服      

9年前に奈良・三重県境の日出ヶ岳(1695m)に登った事があるが、大台ケ原ドライブウェイで山頂近くまで行けてしまい、登山と言うよりは山頂周遊のハイキングに過ぎなかった。その時、西方にある大峯山(吉野山から熊野へ南北150kmにわたり1200m以上の山々50…

三徳山三佛寺投入堂(ミトクサンサンブツジナゲイレドウ)  

新聞の生活面に作家出久根達郎氏が次のように書いている。「鳥取県の三徳山を登っていると、遠くから鐘の音が聞こえて来た。 音は頭上から聞こえて来る。 何と岩尾根に立派な鐘楼が建っている。 登山路にはこの鐘楼の他、納経堂・観音堂・元結掛堂などがある。 …

国のあるべき姿に覚醒し始めた日本        

平成14年4月26日の産経新聞正論欄に、「主権回復50周年」の記念日に、と題する東京大学名誉教授小堀桂一郎氏の主張が掲載されており、その要旨は次のとおりである。 「今年も4月28日が近づいて来た。昭和27年のこの日はサンフランシスコ平和条約…

フランクフルト学派                

月刊誌「正論」(平成15年8月号)に「日本のメディアを支配する“隠れマルクス主義”フランクフルト学派とは」と題する東北大教授田中英道氏の興味深い啓蒙記事がある。TVの各チャンネルでニュース解説などを勤めているキャスター達の何人かは隠れマルキスト…

病むアメリカ、滅びゆく西洋            

掲題は、アメリカでは知らない人のない保守派の大物パトリック・ブキャナンの著書The DEATH of the WEST [How Dying Populations and Immigrant Invasions Imperil Our Country and Civilization ]の邦訳書名(監訳者:宮崎哲弥)である。 目次や小見出しを拾い上げると…

奥美濃最高峰「能郷白山(のうごうはくさん)」    

土日月の三連休ではあったが、生憎大型の台風14号が沖縄あたりから北上を始めていたので出掛けるのは無理かと諦めていたところ、足早になりかつ朝鮮半島に向かったので、土曜日の朝、奥美濃のホテル「うすずみ温泉四季彩館」に電話し、その晩の宿泊可を確認…

趣味は小園芸                       

趣味は?と問われれば「軽登山と小園芸」と最近はいつも答えが同じになったが、軽登山はともかく小園芸の主役はもちろん家内で、私の役割は力仕事と雑用だ。 今家内の思い入れはプリムラ・マラコイデス、 プリムラとはサクラソウ科サクラソウ属の総称とあり、…

淡墨桜(ウスズミサクラ)の伝説――継体天皇御手植桜  

奥美濃最高峰で、岐阜福井県境の能郷白山(1617m)に翌朝挑戦すべく、午前10時頃宝塚を発つ。名神の大垣ICで降りて国道157を一時間半北上すると目指すホテルだが、直前に国指定天然記念物「根尾谷淡墨桜」がある。説明板によると、この桜は樹齢1500余年、回生…

五百旗頭(いおきべ)教授講演要旨

神戸大学法学部教授 五百旗頭真氏の「イラク・北朝鮮・アメリカ」と題する講演会が8月6日大阪倶楽部で開催された。同感する所が多く、断片的だが要旨をまとめておく。1)戦後日本の研究を続けて来て、吉田茂賞を受賞した「戦後日本外交史」を1999年に出版…

呪縛を解き放とう               

「骨抜きにされた日本人」(副題:検閲・自虐・そして迎合の戦後史)という衝撃的な書名の本が2002年にPHP研究所から刊行されている事を知り、阪急梅田の紀伊国屋書店で探したが見つからず、新刊なのに変だなと思いながら手続きをして取り寄せてもらった。著…

何時になったら普通の国になれるのか      

中央公論新社2001年発行の<日本の近代6>「戦争・占領・講和」は日本政治外交史・日米関係論専攻の神戸大学法学部教授五百旗頭真氏の書き下ろしであり、420ページで日米開戦の1941年から戦後10年の1955年迄を対象とするバランスの取れた公平な内容の良書で…

斜里岳登降十時間               

今年も札幌での株主総会を終えて夕刻女満別へ飛び、前前日から来ていた家内のレンタカーで、清里町の町立緑清荘にたどり着いた。念願の斜里岳登山が目標。翌早朝5:20出発、登山口(清岳荘)に車をおき、スタートが6:15。かなり水量のある一の沢川に沿って行…

日中接近が最重要?続          

中国側の対日姿勢変化の兆しが産経新聞で報じられて、それは結構な事であり歓迎!と「日中接近が最重要?」(H.15.6.22)に書きましたが、その際今まで対中平身低頭でやって来たメディアはこれからどうするのだろうかと皮肉を付け加えて置きましたところ、数…

ETC(Electronic Toll Collection)

7年前に購入したわが愛車ステーションワゴンVOLVOにETCを導入し、既に何回か高速道路を走ってみて快調に作動する事を確認しました。よくご存知の方も多いかと思いますが、少々解説させて頂きます。一昨年2001年3月に船出以来2年余で、ETCサービスのある料金…

日中接近が最重要?               

少々古いが昨年10月29日付産経新聞の「江主席発言は非礼な言辞」と題する主張の要点は次の通りである。「APECを機とする日中首脳会談で、江主席はわずか45分の間に小泉首相の靖国神社参拝への抗議と参拝中止の要求を三度も執拗に繰り返した。(中略)。中国…

引き揚げられた北朝鮮工作船

新交通「ゆりかもめ」新橋駅から16分で「船の科学館」に行けるが、その敷地内で展示が始まった「北の工作船」を上京のついでに見学して来た。平成13.12.22に爆発を起こして奄美大島の西、日中中間線のわずか中国側水深90mの海底に沈没、紆余曲折の後昨年9月1…

妙見山の「蕗のとう」            

久しぶりの好天気に恵まれた4月27日の日曜日、日本三妙見の一つ但馬妙見(日光院)が麓にある但馬妙見山を目指す事にする。宝塚ICから中国道を西に行き、福崎ICから播但連絡道を和田山まで北上、9号線で八鹿町へ来て石原という所(標高150m)まで行く。そこ…

パール博士顕彰碑を訪ねて                  

昨年10月のA4短文「日本近現代史を読み直そう」で東京裁判の参考文献を紹介したが、その一つ「パール判事の日本無罪論」(田中正明著・小学館文庫)の247頁に、1997年京都東山に建立されたパール博士顕彰碑の写真が載っている。いつか行ってみようと思ってい…

占領政策の実相                

「日本人はなぜ戦後たちまち米国への敵意を失ったか」という長たらしい変わった題名の本がある。西尾幹二と「路の会」がH.14.8に徳間書店から刊行したもので、「先の大戦で80万の日本の民間人がアメリカの無差別爆撃・原爆投下で殺害された。しかし、戦争が…

北朝鮮に憑かれた人々              

「北朝鮮に憑かれた人々」という書名の本が最近PHP研究所から出版された。狐につかれたの憑かれたで、霊魂などに乗り移られた状態になる、と辞書にはある。著者は14年前まで30年以上朝日新聞に居た稲垣武氏である。まえがきより抜粋すれば、「北朝鮮に拉…

21世紀・日本の行方               

「日本の失敗と成功」と興味をそそる書名の本がある。近代160年の教訓、という副題も、近現代史を読み直そうという者にとって無視し得ない。平成12年に扶桑社から出版された岡崎久彦・佐藤誠三郎の対談記録である。東大教養学部教授だった佐藤氏は19…

年末土佐旅行(その三)

四国に行ったら最後の清流四万十川まで足を延ばしてみたいと誰でも思うのではないでしょうか。高知県東津野村不入山(いらずさん 1336m)に源を発し、蛇行しながら多くの支川を合わせ、流路延長196km(四国第一、全国第十一位)を経て中村市下田か…

年末土佐旅行(その二)           

すっかり暗くなってしまったがその日のうちに足摺岬から高知市に戻る。翌早朝、まず高知城を訪ねる。追手門から入って板垣退助像の脇の石段を登ると「千代夫人と馬」の像に出会い、更に行くと二の丸跡の広場で、天守閣と本丸正殿に入れる筈だが生憎年末休館…

年末土佐旅行(その一)            

軽登山の実績を増やすべく四国の石鎚山(1982m)と剣山(1955m)にあいついで登ったのは4年ほど前であった。四国北部にはある程度高速道路が出来ていたが、登山口近く迄の道路は狭く、すれ違いもどちらかが一旦バックするという個所が多く、中々大変だと…