引き揚げられた北朝鮮工作船

新交通「ゆりかもめ」新橋駅から16分で「船の科学館」に行けるが、その敷地内で展示が始まった「北の工作船」を上京のついでに見学して来た。平成13.12.22に爆発を起こして奄美大島の西、日中中間線のわずか中国側水深90mの海底に沈没、紆余曲折の後昨年9月11日に引き上げられて水面にその姿を現し、10月6日に鹿児島港内岸壁に陸揚げされたものである。以前に何回かTVで見た船体であるが、目の前の実物には銃痕がいくつもあり凄まじい銃撃戦が思い出される。全長30m、3枚羽根のプロペラ4基がソ連製のディーゼルエンジン4基と各々長いシャフトで連結された特殊構造の船舶であり、同じぐらいの漁船と比べると10倍の馬力だそうで、時速55km以上の高速航行が可能とのこと。戦闘能力としては、2連装機銃、携行型地対空ミサイル、ロケットランチャー、軽機関銃自動小銃などである。例の観音扉が左右に開放されていて後方船倉は広々とした空間になっている。そこに収納されていた小型舟艇がすぐ隣に並べられていて、それはスウェーデン製のエンジン3基で時速90kmとあり、GPSアンテナ、レーダーが装備され、更には水中スクーターを積んでいるのだから恐れ入る。このような現物を見学後、船の科学館のなかで放映されている当時の追跡劇を併せて見れば、改めて実感を呼び起こされる。
  最後尾という看板の立つところに並んでから見学まで40分かかったが、帰りがけに見るとそれ以上の長蛇の列だった。観光バスも10台ぐらい並んでいたが、興味深いのは小学生の団体も多かったことである。会津バスの猪苗代小学校、茨城交通の芦原中学校という表示が見えたし、そう言えば、工作船見学の最後に「この工作船の保存のための募金のお願い」というのがあったが、私の後をふと見ると中学生の二人が百円硬貨を何枚か投入しているのである。北朝鮮天国論をぶって在日朝鮮人北朝鮮帰国に一肌も二肌も脱いだ犯罪者とも言うべき連中、累計100万トン以上の米の支援を何度も推進した無責任でずるい政治家達、拉致事件にほうかむりして来た各界の北朝鮮シンパの人々は、どうか責任をとって即刻引退してもらいたいものだ。あと10年もすれば、戦後の偏向歴史教育に犯されたままの官僚・政治家が居なくなり、百円硬貨を投じた、自分の頭で考えるフレッシュな中学3年の少年たちが世の中に出て来る筈である。頼もしい限りである。
  ここまで書いたところで、TVのニュースが「万景峰号が来なくなった」と報じている。新潟の地元の集会では「政府はやれば出来たのに今まで何もして来なかったという事だ」と口々に不満が述べられている。北朝鮮がらみでは、麻薬密輸・不正送金・技術の不正輸出など長い間おかしなことばかりだったし、北朝鮮に憑かれた日本人の何と多いことかと私も首をひねるばかりである。石原都知事朝鮮総連に課税するなど精一杯の施策を開始するようだが、これも美濃部都知事時代の悪習の残骸だそうな。やはり戦後の占領政策東京裁判・マッカーサー憲法を中心に現代史復習を急ぎ、改革を急がなくてはならない。