軽井沢からの万座往復                    

 この5月の連休を中軽井沢鶴溜の小山荘で過ごしましたが、好天の一日は直線距離で33km北方の万座温泉まで家内の運転でドライブして来ました。朝8:40出発、浅間山の東側を一路北上して浅間高原を越え、バラギ高原の奥にある「パルコール嬬恋(スキー)リゾートホテル」に10:30到着。ここは2004年冬リニューアルオープンした470人収容可能なゴージャスなホテルで、隣接してゴンドラの乗り場があります。4月9日までで冬の運行が終わり、夏は7月15日から始まるようですが、その間ゴールデンウィークも運転しています。早速この関東最長3200mのゴンドラリフト(PAL CABIN)に乗り込み、標高1470mの発駅から15分で2070mの山頂駅に到達。夏ならここは四阿山(あずまやさん)まで約2時間の位置なのですが、この時期はまだ雪が深く、駅舎から数分の尾根筋に上がって四方を見るだけにしました。そこから西北西方向を写したのが上の写真でして、75km遠方の冠雪の北アルプスが望めました。一番左が五竜岳、次が唐松岳、しばらくフラットですが、鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳(写真中央やや右)と続き、後は日本海に向かって下って行きます。豪快な北アルプス連山でありいつまでも見飽きない風景でした。
 先を急ぐものですから、眺望はそこそこにしてゴンドラで降り、日本ロマンチック街道・浅間白根火山ルート・万座ハイウェイで嬬恋(つまごい)牧場に向かい、そこで昼食としました。そこから今降りて来た山塊を写したのが下の写真です。写真中央が四阿山で、右端の長い残雪がゴンドラの昇降位置です。その稜線から撮影したのが上の写真という事になります。下の写真には入っていませんが左はずっと山なみが続き最後は浅間山と小浅間で終わっています。広々とした堂々の風景でした。
 無風で穏やかな陽射しの中で、昼食後の昼寝にもってこいの場所でしたが、次の目的地万座温泉に向かいました。ここは二回目でしたが前回と同じく「万座温泉ホテル」の日帰り入浴としました。パンフレットによれば万座温泉は「海抜1800m、雲海に浮かぶ高山温泉郷、一日の湧出量が540万リットル、白濁・黄濁した湯は80℃の酸性硫黄泉」だそうです。まず露天風呂ですが、湯船からの風景は、黄褐色の溶岩・たっぷりの残雪・濃緑の樅の木・そして稜線の先は雲ひとつない青空でした。入浴なんて普通は長くても10分なのですが、万座温泉の入浴は一時間は掛けたでしょうか。さっぱりした後は一路帰宅。運転手には大変ご苦労をかけてしまったので、いずれ何かで埋め合わせをせずばなるまい。