高御位山(タカミクラヤマ)                

地図で見ると姫路市役所から東に15km、加古川河口から北に同じく15kmの東播磨丘陵地(姫路市高砂市加古川市の市境)に高御位山はある。江戸期の「播磨名所巡覧図会」には、高御位山は高座(タカミクラ)明神の坐す山と書かれていて、山上には名石が多く、太古神座の遺跡があった所か、城跡の名のようでもあると記されているそうだ。標高304mしかないのだが、播磨アルプスと名づけられ、市街地に近い割には迫力のある登山コースで、関西百名山の一つである。 近くに鹿嶋神社がありそこの駐車場がスタート地点(標高30m)である。神社の北側を今年初めての鶯の鳴き声を聞きながら進んで尾根に出、しばらくすると鷹の巣山(206m)である。そこから東に1.6km行く尾根は「三つ葉つつじ」が赤紫の花をつけ始めている心地よい山道で、写真の左半分である。三度ほど下ってはの登りを繰り返すと高御位山である。我々のような老夫婦・おじさん一人・おばさんの登山グループ・子供づれの家族などなどで賑やかな頂上。真南は三菱重工・その左が神戸製鋼加古川製鉄所、多分関西電力の煙突から水蒸気がまっすぐ立ち上がっている。のどかな春の正午である。小休止のあと写真で言えば右の尾根を下り、もう一度登ってから最後の下りで下山。歩行時間は四時間弱。スタート地点には田んぼの畦道を戻るのだが、途中で高御位山を中心に撮ったのがこの写真である。瀬戸内の穏やかで豊かな雰囲気が感じられませんか。