国立新美術館                       

六本木にあった東大生産技術研究所駒場に移転したその跡地に、黒川紀章によって設計された掲題美術館(写真上1)が昨年完工しオープンしたのだが、やっと先日訪ねる機会が出来た。この辺りの変化は劇的で、昔の地図を出して来て今(写真2)昔(写真3)を比較して見ると、生産技術研究所に隣接してあった東大物性研究所の跡は政策研究大学院大学に、赤坂9の防衛施設庁が市ヶ谷に移って跡地が東京ミッドタウンに、六本木6の南には六本木ヒルズが建ったわけだ。新美術館はコレクションを持たず、国内最大級の展示スペースを生かした多彩な展覧会の開催、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及などアートセンターとしての役割を果たす、新しいタイプの美術館と紹介されている。 当日は「アムステルダム国立美術館所蔵フェルメール[牛乳を注ぐ女](写真4)とオランダ風俗画展」が開催中であったが平日にも拘わらず盛況で中々絵に近づけない程だった。 ちなみにフェルメール(1632〜75)とはオランダを代表する絵画の巨匠で、作品は36点しかなく寡作の画家なのだが、作品は静けさと平和な空気に満ち近年人気が世界中で高まっているそうだ。今後開催予定の企画展としては「『旅』展−異文化との出会い、そして対話」H19.12.15〜H20.1.28 、「没後50年横山大観―新たなる伝説へ」H20.1.23〜3.3 、となっている。