再度の霊仙山                              

新幹線からよく見える山でもあるし「一度機会があれば」という候補でもあったので、昨年11月24日、鈴鹿山脈最北端の霊仙山(1084m)に登ったが、下りて来て休憩した山小屋のおじさんの話によると、「お宅らの今日のルートではなく、西南尾根を行くと福寿草の大群落が素晴らしい」との事、「それでは来春にでも」と思い続けていたので、4月5日土曜日に実行する事となった。前回とは違って彦根ICを降りて、多賀大社の辺りから山へ入ってしばらく行ったところが今畑(今は廃村)という所だが、そこに登山口(標高300m)があって西南尾根を往復するのに一番都合がいい。スタートは7:45。最初からかなりの急坂なので適宜休みを入れて登り、9:15に笹峠(675m)に着く。ここからは眺望が開け西南尾根の斜面が大きく立ち上がっている。9:30にここを出発、しばらくすると更にきつい登りとなるが、10:50に展望台(1006m)に到着。高さ的には山頂に来たようなものでここからは水平行なのだが、西瓜ぐらいの大きな石が積み重なった、道のような道でないような尾根を石を選びながら行かざるを得ず歩き難い事はなはだしい。前方のグループが歓声を上げているので、近づいてみると、この辺から目的の福寿草の群生地に入るようだ。茎の先に4cm程度の黄色い花をつけ、今が盛りと広範囲に咲き競っている。山小屋のおじさんの推奨通りの豪華さだ。無風快晴で春暖の山頂、しばし背景を変えて何枚も撮ったが、拡大して額に飾れる写真ができそうだ。以上で今日の登山目標は百%達成するのだが、帰りをどうするか思案が必要だ。原案は引き返すのだが、あの急坂を下るのは膝へのダメージが大変気になるのと、この上ない好天の山歩きに早めにピリオドを打つもったいなさとだ。結局、あと一時間半歩いて最高点まで行き、昨秋のルートを帰り、いわば霊仙山を一周してしまう事にした。12kmの歩きになったが、膝は何ともなかったしこれは正解だった。