灘黒岩水仙郷 (淡路島の一日:その2)

諭鶴羽山を下りてから着替えを済ませ、そこから近くの水仙郷に向かう。 時刻が午後3時にも拘らず駐車場は満車なので、「海岸を走る南淡路水仙ライン」の路上駐車を狙う。(写真上参照、左に沼島、右に海岸道路。急斜面が想像できる。) ゆっくり探しながら行くと、運よく一車空いたのでそこに入り込み駐車。 しばらく徒歩で庭園入口に戻る。入園料500円。パンフレットによると、『瀬戸内海に浮かぶ淡路島は花の島。なかでも真冬の水仙の群落美は素晴らしく、日本水仙三大自生地の一つとして知られる。(ちなみに他の二つは、福井・越前海岸と千葉・房総半島) 島の南部に位置する標高608mの諭鶴羽山(ユズルハ)から海に続く45度の急斜面の一帯、約7ヘクタール(約2万坪)にわたって500万本もの野生の水仙が咲き誇り、毎年多くの観覧者に感動を与える。ここの花は、一重咲きの野生のニホンスイセンを中心に、わずかに八重咲きの花も混じり、遊歩道に導かれて可憐な花の間を縫って歩けば、正に白の絨毯の上を歩いている気分』とある。(写真中は7ヘクタールのほんの一部、実際は庭園内の通路は一方通行で満員だった) 事務所の人に聞くと、開園は昭和33年、それまでは地元農家が切り花で出荷していたそうだ。更にその前はどうかと調べると、約180年前に、付近の漁民が海岸に漂着した球根を山に植えた事に始まる、とあった。こんな事からも水仙自生地としてここが恰好の気候に恵まれた場所と思われた。花は全て海岸に向かって咲いており、周辺は甘い香りに包まれていた。 小一時間の庭園めぐりの後、切り花を二束買って帰ったが、約10日間、我が家の食卓に彩りを与えてくれた。これを書き終えた翌日の朝刊に、偶然にも「淡路の旅・スイセン」と題した写真と、昨夏の雨で例年より開花が10日早く今が丁度見ごろ、と言う記事があった。
(写真上中はインターネットからのコピー、下のみ我がカメラでの撮影)