オバマのトヨタ叩き

 3月21日午後4時からのテレビ東京テレビ大阪など6局の報道特別番組「日高義樹ワシントンリポート:オバマはなぜ日本を敵視するのか〜コーニン共和党上院全国委員長に聞く」を視聴した(録画録音は2月24日)。コーニン委員長の発言の要旨は以下の通り。
1. オバマトヨタ非難は常軌を逸している
 ・オバマの支持率は下がっており、労働組合の信頼を得る為にトヨタを叩いている。
 ・マスコミ・議会・ワシントンなどすべてがトヨタ叩きをしている。
 ・普通なら1000件程度のクレームで取り上げるのに、トヨタの場合80件で取り上げた。
 ・ラフード運輸長官は、後で取り下げはしたが、「トヨタ車には乗るべきでない」と発言した。
 ・GMクライスラーを所有するオバマ政権が、外国自動車会社を非難するのは正しくない。
2. オバマは外国企業叩きしか景気の回復手段がない
 ・オバマ政権になってから失業率は上昇しており、公共部門で仕事を作っても間に合わない。
 ・経済はよくならず、金のバラマキで赤字が増えている。経済回復にオバマは失敗した。
 ・レーガンは減税し、支出を減らして経済を回復させた。オバマは口先だけだ。
 ・Job Creationは民間の仕事だが、政権に対する信頼がなく、民間が動かない。
3. オバマ民主党は11月中間選挙で敗れる
 ・金融大トラブルで共和党を離れ、熱狂的にオバマを支持した層の熱が急速に冷めている。
 ・公的支出の急増で赤字が増えるのを嫌い、逃げ出す支持者が多くなっている。
 ・民主党の牙城だったマサチューセッツで、共和党が勝利したのはそれらの現れ。
 ・11月の中間選挙共和党はかなり挽回するだろう。もしクリントンがそうだったような変身をオバマが出来ないなら、一期のみの大統領で終わるだろう。
4. オバマの対日政策は間違っている
 ・オバマは中国に焦点を当てて日本を軽視している。
 ・オバマ政権には学者は多いがビジネスマンが少ないのが弱点。
 ・駐日大使に選挙資金を沢山出した弁護士を選んだのは大変な間違い。
 ・韓国台湾をも視野に入れた日本防衛は米国の大切な仕事、ミサイル防衛など完成を急ぐべし。

注) 3月24日産経新聞の「正論」欄に、「米政権の難問」と題して、元米カリフォルニア大学歴史学部日本語科教授ロナルド・モース氏は、『中間選挙までまだ8ヶ月あるが、オバマ民主党は、再び勢いづいた共和党と対決するまで、「失敗した指導者」のイメージから逃れることはできないだろう。大きな政府を志向する民主党に対して保守派の反対勢力は勢いづいている。中間選挙は、米国の国内および外交の政策を再構築する重大な実験場となるであろう』と書いている。