日光白根山登山(奥日光その1)     


 8月9日(月)早朝、軽井沢山荘を車で発って日光白根山登山狙いで群馬県北東部の丸沼高原に向かう。まず北上した後JR吾妻線沿いに、八ツ場ダム工事らしき現場を見つつ、長野原町中之条町・高山村経由して沼田市に入る。上越新幹線を、次いでJR上越線関越自動車道を横切ってから、国道120号で片品村の奥の目的地、今晩宿泊する全20室のロッジ「シャレー丸沼」に到着(8:00)。来る途中で降り出した小雨は上がっており、山頂はガスで遠望は利かずとの事ではあったが、予定通り登頂を目指す事とした。近くの山麓駅(標高1400m)から15分のロープウェイで山頂駅(同2000m)迄上がれるので残り標高差は600m弱だ。山頂駅周辺には一周3.8km・2時間の、よく整備された史跡散策コースがあり、まずその一部を小一時間歩いた後そこから分かれて山道に入る。シラビソやコメツガの湿っぽい樹林帯をしばらく登ると、やがて急坂となりザクザクとした砂礫となる。白根権現を祀る小祠を過ぎると溶岩ドームの山頂(2578m)に到達した。日光群山のみならず、関東東北での最高峰で、晴天なら360°の大パノラマだそうだが、生憎ガスで眺望が利かない(写真上)。しかし、時折ガスが切れる時もあり、眼下の五色沼が見下ろせたりする(写真下)。ここから東側は栃木県日光市、西側は群馬県片品村だが、この山は男体山の奥院とも言われ、前白根山などとセットになって日光の山(別称奥白根山)とされている。山頂は狭く混みあっていたので、直下の祠近くで昼食をし、小休止後に元の道を戻る。山頂駅に戻って振り返るとガスが消えて荒々しいガレキの山容がはっきり見えるようになっていた(写真下)。この周辺はロックガーデンとして整備されていて、シラネアオイ・コマクサなど高山植物が観賞できるようだ。その一角にある「天空の足湯」の暖かい湯が気持よく、足の疲れが取れた。この標高2000mから西を望めば、残念ながら今日はダメだったが、浅間山四阿山谷川岳が見えるそうだ。山麓駅に戻り、ロッジの、まだ早くて誰も居ない露点風呂へ入る。夕食は大食堂で、某学園の小中学生数十名が居たが、中々行儀のいい少年達だった。