戦場ケ原散策(奥日光その2)                   

ロープウェー料金込み二食付き「登山パック」一人11.600円を払って8:10に「シャレー丸沼」を発ち、沼田から続いている国道120号で日光に向かう。白根山の噴火によるせき止め湖である大尻沼・丸沼・菅沼の湖岸を過ぎてから急な登りとなり、群馬・栃木の県境の金精峠トンネルを抜けると今度は急降下して、湯ノ湖湖岸の湯元温泉に来た。環境省所管の「日光湯元ビジターセンターに入ってみる。ここはH6に出来た施設で、館内には動植物・歴史などについての解説パネルが充実し、館員やボランティアが案内をしている。ここから少し進んで赤沼迄行き、広い駐車場の片隅に駐車して戦場ヶ原散策を始める(9:40)。戦場ヶ原は標高1400メートルにある400ヘクタールの広大な湿原で、6月にはレンゲツツジワタスゲの群落で有名とある。今はホザキシモツケなどが所々に見られるだけだが、はるかかなた迄広がる湿原とその先の、ガスで隠れたり現れたりの、男体山を振り返りながら、木道の自然研究路を行く(写真上)。その左に湯ノ湖からの来る湯川の流れがあり、フィッシングエリア―キャッチ&リリースの標示板があった。写真を撮りながらしばらく進んで戦場ヶ原の奥迄来てから、そこから分かれて小田代原(オダシロガハラ)に入る。ここはミズナラ・カラマツの森で、そこを通過するとバス停にやって来た。H5年から一般車の乗り入れを一部禁止して、その代替としてハイブリッドバスを運行しているそうで、しばらく待ってやって来た11:52発に乗り赤沼に戻った。ところで戦場ヶ原の地名由来だが、男体山の神と(36km南西の)赤城山の神が領地争いをしたそうだ。それぞれ大蛇と大百足(ムカデ)に化身して戦い、最後は男体山に軍配があがったのだが、この決戦場が戦場ヶ原だったと言う。120号を下って華厳の滝近くの県立日光自然博物館に入る。高さ4m、幅20mのマルチ映像で見た日光の自然「悠久の四季」(15分)は中々迫力があった。博物館内レストランでの遅い昼食の後14:00発で帰路についた。男体山の麓、中禅寺湖の北湖岸を戻る。
金精峠を越えて関越道・沼田ICに乗る手前で、日本の滝百選の一つ「吹割の滝」が道路脇にあり、ちょっとだけ覗いてみる。S11年に天然記念物に指定され、東洋のナイアガラと言われているとか。それはちょっとオーバーだが一見の価値はあった(写真下)。最後は関越道に入り藤岡JCT上信越自動車道に移り、碓氷軽井沢ICで下りて帰ったのだが、かなり動き回った一日ではあった。