奥琵琶湖展望の赤坂山                       

 久しぶりで琵琶湖西岸の山に行ってみる事にした。比良山地の北の野坂山地にあり、福井・滋賀両県の境にある赤坂山(824m)だ。早朝6時自宅出発、名神高速道を京都東ICで下り、湖西道路を行く。途中で一般道161号になるが、高島市に入りその最後のマキノ町が目的地だ。「♨マキノ高原温泉さらさ」の駐車場に駐車させてもらう。家を出てから丁度2時間だ。身繕いをして、さてどっちの方向かと案内板を見る。近くに管理事務所があったので覗いてみるとおばさんが一人居る。「赤坂山・寒風・大谷山自然遊歩道マツプ」をもらい登山口を教えてもらう。この一帯は広々とした草地で「高原サイト」とあり、流し台があちこちにあってどうやらキャンプサイトのようだ。今日は体育の日の翌日火曜日だが、早朝から大勢の年寄りが三々五々広場に集まり始めていて、グラウンドゴルフ大会がこれから始まるようだ。地方の疲弊が叫ばれるが、ここのご老人達は優雅にやっておられる。その広場を通過すると赤坂山登山口の標示が目に入った。
 8:45スタート。松の木が多い林の中に入ると最初から赤砂の急斜面だが、しばらくは階段がよく整備されている。風はなく、薄日の木漏れ日の山道を急がずに行く。距離的に半分来た、ちょっと開けた所に東屋があり10分の休憩。その先はしばらく水平行で、谷川の流れのある所に来たが、それを過ぎると石畳の残っている個所がある。この山道は戦前は若狭湾と琵琶湖を結ぶ生活道だったそうでその名残だ。この辺りには送電線が2系列通っていて、鉄塔に来る。広場になっていて奥琵琶湖も見下ろせる。約200メートル先にもう一つの鉄塔があり、十数人が作業をしていたがペンキ塗りのようだ。ここから先は草原地帯でしばらくして粟柄越(アワガラゴエ)峠、尾根を登って山頂に到達したのは12:10。3時間半の登山だった。登り始めはガスっぽかったが徐々に晴れて、山頂から西に丹波高地の山々が遠望出来た。元来た道を戻り高原温泉で汗を流して比較的早めに帰路についた。